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「めっしほうこう」の著者,藤川さんからコメントが届きました

めっしほうこう」の著者であり,また教育改革2020「共育の杜」理事長の藤川伸治さんから,コメントが届きました。ぜひお読みください。
茨城に住む友人から、水戸市立石川小学校で「ドリルの宿題なし」の実践を始めたと聞きました。東京の麹町中学校の同様な取り組みが話題となっている昨今、小学校での実践に興味を持ちました。早速、石川小学校のホームページを読んでみると、驚きの連続でした。
まずは、「ドリルの宿題なし」の是非をめぐって、保護者と校長先生との意見交換が包み隠さず、公開されていることでした。ネット上のアンケートでは賛成6割,反対2割といったところですが、それ以上に、保護者と校長先生との「本音トーク」に引き込まれました。
この「本音トーク」こそ、今の学校に求められていることです。つまり、子どもをど真ん中において、保護者と学校とが対話をするということです。対話を通じて、信頼関係が育まれ、そして双方に新たな気づきと学びあいが生まれるのです。その姿が、子どもたちに伝わっていくと思います。さらに、校長先生は、反対意見でもあっても、その意見の底に流れる親の思いをしっかりくみ取り、咀嚼し、「ドリルの宿題なし」の実践を改善・改良されようとしています。それは、石川小学校の教職員にとっては、自らの教育活動をふり返り、授業や子どもたちへの声掛けをより良いものしようという好循環を生んでいるのだと思いました。
その結果、「ドリルの宿題なし」の目的である「主体的に学ぶ」、「学びたいことを学び、それを通じて自己肯定感を高める」などについて保護者と学校が信頼という絆を強めながらより質の高いものへと進化、発展させていくのだと思います。
石川小の「ドリルの宿題なし」の実践は、必要な自ら考え、自ら行動する経験を子ども時代から数多く重ねることが、これからの時代を生きていくうえで必要不可欠な学びです。
不安がある保護者の方は、その不安を学校に伝えていただき、そして学校とともに子どもの成長を見守っていただければと思います。
子どもたちがどのように成長、変化していくのか、本当に楽しみです。
この文章は,pdfPDF(pdf 123 KB)でもダウンロードできます。
※藤川伸治さんの著書は,こちらです↓

「めっしほうこう(滅私奉公)――学校の働き方改革を通して未来の教育をひらく」(明石書店,2019)
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藤川さんから,嬉しいコメントをいただきました。
ありがとうございます。
子どもたちの未来のために力を尽くしたいと思います。(校長)
 

 

 

令和元年12月23日
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