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今日から,ドリルの宿題をやめます!

11月22日(金曜日)の14:50から,体育館で「家庭学習についての説明会」を行いました。
説明会では,校長の私から未来の子ども達に必要な学力の話や,「いしかわスタイル家庭学習」の説明をさせていただきました。
雨が降り,体育館はとても寒かったですが,そのような中でも参加していただいた保護者の皆様の真剣に話を聞いてくださる姿がとても印象的でした。どうもありがとうございました。
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当日,説明会に参加できなかった方のために,Web上で再現します。少々長くなりますが,ご理解ください。
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説明会は,「2030年問題」の話から始まりました。
今から10年後,日本の人口の約3分の1が高齢者になります。このグラフは2030年の日本の予想人口を表しており,高齢者は,オレンジから上の部分になります。10年後,今の4年生が成人を迎えるときには,日本は超高齢化社会を迎えることになります。このグラフの緑の部分は,15歳以下の人口を表しています。このグラフから分かるように,今後日本の人口は減り続けると予想されています。
そのような社会を迎える子ども達には,これまでと同じような教育では通用しないのではという危機感を強く感じています。いつまでも働き続ける意欲をもった子ども達を育てる必要があると思います。与えられた仕事を黙々とこなす,のではなく,自分から仕事(課題)を見つけられる大人になってもらいたいのです。
そのような大人になってもらうには,中・高・大の教育では遅い!のです。小学校から始めるべき!!と考えています。
そして,「ドリルの宿題」の問題点に触れました。
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今やっている「ドリルの宿題」は,一人一人の実態に合わないと思っています。一律に課題を与える時代ではないと思います。
これからは,子ども達が進んで取り組めるような家庭学習にする必要があります。与えられた課題ではなく,自分で課題を見つけられるようにしたいのです。また,自主学習を通して,自分に自信がもてるようにしたいと思っています。
そういうわけで,今日からドリルの宿題をやめることにしました。
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これをいしかわスタイル家庭学習と呼ぶことにします。
・一日の分量は,ノート見開き2ページ(最低)
・かける時間は,学年×10分(目安として)
・授業で学んだこと,興味のあることなどをノートに書いていく。
左の写真は,ラグビーワールドカップを観ていて興味をもった6年生児童が,ニュージーランドの国歌を母国語と英語で書いてその意味をまとめたものです。右の写真は,5年生児童が「中学歴史」とタイトルを付けてノートにまとめたものです。
・次の日の朝,担任の先生に提出。
※「令和元年度いしかわスタイル家庭学習の手引」(保護者会で配布したもの)は,pdfこちらからダウンロード(pdf 225 KB)できます。
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そうは言っても心配だと思います。
「学力が低下しないか」「好きなことしかやらないようになってしまうんじゃないか」等等…。
でも,私たちは,未来の子ども達のために何かしたいと思っています。
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この取り組みも,3月までの試行とします。その間,色々と検討させていただき,より良いものにしていきます。始まったばかりですので,色々と修正を加えていく必要は出てくると思います。
皆様からのご意見・ご要望をお聞かせください。いつでもお待ちしております。
回答が必要なものについては,HP上で回答します。

以上が,説明会で私から話をさせていただいた内容の概要です。
長い記事になってしまったことをお詫びいたします。今後ともよろしくお願いいたします。
※web上でアンケートをとっています。ご協力いただける方は,本HPの「お知らせ」から進んでください。または,こちらのリンクをクリックしていただいても「お知らせ」のページが開きます。
※スライド内の人口ピラミッドの画像は,国立社会保障・人口問題研究所作成のものを使用させていただきました。
令和元年11月22日
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