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おすすめは,ぬるま湯でうがい(水戸市保健所長の講演より)

本日開かれた,臨時管理職研修会で,水戸市保健所の土井所長さんのお話を聞く機会がありました。かなり専門的な内容でしたが,非常に興味深く聞かせていただきました。
土井さんによると,新型コロナ感染予防には,一日3~4回,ぬるま湯でうがいをすることがおすすめとのことです。この時,特に薬剤を使う必要はないそうです。薬剤を使うと,かえって粘膜を弱めてしまう可能性があるとのことです。ただし,普段使い慣れているなら問題ないという事でした。大事なことは,うがいによって物理的にウイルスを除去すること,とのことです。
また,オミクロン株はウイルス量が少なくても,長時間ウイルスに触れる可能性にあると,感染の危険性が高まるということです。そこで大切なことは,換気です。空気を入れ替えることを頻回に行うことで,ウイルスに長時間触れる可能性を減らすことができるそうです。
オミクロン株の強い感染性は,まだ説明ができない部分があるようです。今わかっているのは,オミクロン株は,デルタ株よりも多くの種類の鼻粘膜細胞に感染が可能だ,ということです。

「陽性者」にならないためには,以下のことに注意すると良いようです。
1.換気の徹底
2.手洗い(手指消毒)
3.マスクは正しく常に着用 ※使い捨てマスクは,使ったら袋に入れて捨てる
4.友人などと集まりたい時は,オンラインで行うなど工夫を
5.体調不良時は仕事や学校を休む
6.食事,おやつ,歯磨きなど,マスクを外す場面では会話をしないなど,飛沫に注意
7.目や鼻など首から上を触らない

下の画像は,土井所長さんが紹介していたものです。これがオミクロン株で,その大きさは1万分の1mm。。緑色の突起部分は,スパイクタンパク質と言って,この部分がウネウネ動いて,感染対象の細胞に近づいていくそうです。
※1万分の1mm=0.0001mm=1μm(1マイクロメートル)
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コンピューターでシミュレーションした新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の構造。

Janet Iwasa, University of Utah


その動きの様子は,以下のサイトで見ることができます。

新型コロナウイルスが細胞に侵入する仕組み
https://www.natureasia.com/ja-jp/ndigest/v18/n10/%E6%96%B0%E5%9E%8B%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%81%8C%E7%B4%B0%E8%83%9E%E3%81%AB%E4%BE%B5%E5%85%A5%E3%81%99%E3%82%8B%E4%BB%95%E7%B5%84%E3%81%BF/109460
(「Natureダイジェスト」より)
土井所長さんは,この論文もかいつまんで説明してくれました。


以下のサイトも参考になります。

マスクの疑問あれこれ解決!正しいマスクの使い方
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_1167.html
(「NHK健康チャンネル」より)
このサイトでは,マスクの穴とウイルスの大きさの関係が説明されています。ウイルスはマスクを簡単に通り抜けてしまいます。「マスクだけでは万能ではない」ということも認識して,感染予防をしていく必要があると思います。


掲載日 令和4年1月17日 更新日 令和4年1月18日
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