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卒業式『旅立ちの言葉』

3月11日に行われた卒業式で,黒澤将さんが旅立ちの言葉を述べました。今回は,その内容を掲載します。

『旅立ちの言葉』
校庭の桜の蕾も日差しの中で次第に色づき始め,開花を待つ命の鼓動が感じられる季節になりました。連日ニュースで報道されているように,新型コロナウイルスの感染拡大のため,多くのイベント等が中止されている中,僕たちのためにこのように厳かな卒業式を挙行していただき,ありがとうございます。
思い返せば,初めて着る学生服に袖を通し,門をくぐった入学式から三年。仲間と共に勉学に勤しんだ学び舎を振り返ってみると,数々の大切な思い出が鮮明に蘇ってきます。
1年生。仲間と共に一つの目標に向かって協力することの大切さを学んだ「宿泊学習」。入学してからまだ2カ月しか経っていなかったため,クラスメイトと仲良くできるかな,カレーライスはうまく作れるかな,などと不安ばかりでしたが,一緒に活動していくうちに自然と打ち解けていきました。特にカレーライス作りでは,炊飯する人や,野菜の皮をむく人,カレーを煮込む人など,それぞれの役割を分担し,一つの目標に向かってみんなで協力してがんばることができました。みんなで作ったカレーの味は,いつもよりおいしく感じました。
2年生。北海道の美しく,広大な大地を訪れた船中泊。船の中では,ただ過ごしているだけでも,いつもと違う高揚感を感じました。また,小樽での班別行動では,準備から一人一人が行きたい場所を提案し,相手の意見を尊重して話し合いを進めることで,しっかりと計画を立てて実施することが出来ました。さらに,ノーザンホースパークや千歳水族館,旭山動物園を訪れ,自然の美しさや生命の尊さを感じることができました。
3年生。本当は修学旅行に行きたかった。先生方のご尽力がありましたが,残念ながら代替行事にも行くことができませんでした。しかし,僕は普段の生活の中であることに気が付きました。それは「当たり前の大切さ」です。僕たちにとっての3学年は,新型コロナウイルスの影響で,4月の始業式以降休校というスタートを切りました。それまで当たり前だと思っていた学校生活。学校で友達と話したり,授業を受けたりすることができない日々が続きました。最初のうちは休みが多くてうれしく感じていましたが,休校が長くなるうちにだんだん友達と話がしたい,授業を受けたいと思うようになりました。休校期間も終わり,今では毎日登校することが出来るようになりましたが,あの時の不安が全く無くなったわけではありません。「当たり前の大切さ」を身に染みて感じた今,自分たちにできることを徹底して実践することこそが,当たり前を当たり前にする唯一の方法だと気付くことが出来ました。
卒業生のみなさん。これからの新しい環境に期待を募らせていることと思います。しかし,この先不安になってしまうこともあるでしょう。そんな時には,合唱コンクールや体育祭,受験勉強など,クラスのみんなで乗り越えたこの三年間での経験を思い出してください。自分たちはあんなに頑張ることができたのだから,きっと大丈夫だと思えるはずです。僕たち323名が共に過ごした日々が人生の糧となり,僕たちをずっと支えてくれています。
お父さん,お母さん。いつもわがままを言ったり,生意気な態度をとったりと,手を焼かせてばかりでしたね。今思うと,自分の考えがまだまだ未熟だったと反省しています。しかし,そんな僕に愛情を注ぎ続け,今日まで育ててくれたお父さん,お母さん。本当にありがとうございました。
お世話になった四中の先生方。時には厳しく,時には優しく指導していただきました。僕たちが悩んでいる時には,親身になってアドバイスしてくれ,強く優しく背中を押してくれました。僕たちが迷っている時には,適確に進むべき道を示してくれました。おかげで僕たちは,安心して学校生活を送ることが出来ました。本当にありがとうございました。
そして,今日はこの場にいない在校生の皆さん。僕たちは,最高学年として皆さんの良き手本となることができていたでしょうか。時には皆さんにとって厳しい言葉掛けをしてしまったこともあったかと思います。それでも僕たちを支えてくれ,力を与えてくれてありがとう。僕たちが先輩方から受けとった「タスキ」を,これからは皆さんが次へと繋いでいく番です。楽しいことだけでなく,苦しいことや辛いことが待ち受けているでしょうが,一致団結してがんばってください。
「卒業」僕たちには遠いことだと思っていました。しかし今,僕たち323名は,卒業式というこの場所に立っています。ここに至るまでの三年間は,かけがえのない日々でしたが,驚くほど速く過ぎ去りました。たくさん笑って,たくさん悩んで,たくさん泣きました。そうやって少しずつ成長することができました。今日,僕たちは三年間守ってくれた第四中学校から,自らが選んだそれぞれの道へと飛び立ちます。「あたらしき光に立てり」「みどりなす力とならん」「みずからの希望に生きん」「ゆたかなる知性とならん」受け継がれてきた伝統を胸に,一歩ずつ前進していくことを,ここに誓います。
最後になりましたが,これからの第四中学校の,益々のご発展と,諸先生方並びに,皆様方のご健康とご活躍を心よりお祈りしまして,旅立ちの言葉に代えさせていただきます。
 
令和3年3月11日
卒業生代表:黒澤将
S0510830 S0520831 S0540833
 
令和3年3月15日
オプション