本日、本校体育館で「茨城県・福島県連合若鳶会合同伝統行事研修会」が行われました。
いわゆる「鳶(とび)の芸」に関する研修会です。
鳶の芸といえば、そうです、よく「出初め式」で見かける「梯子の上でやる、あれ」です。




今回は、休日に本校体育館をお貸ししての研修ということもあり、生徒の皆さんに見てもらうことはできませんでしたが、担当が見て感じたことを共有したいと思います。
研修では、伝統的な鳶職人による「梯子乗り」や「纏振り(まといふり)」といった演目の実技が行われていました。
特に印象的だったのは、まっすぐに立てられた高い梯子の上で行われた妙技です。
片足立ち、逆さ姿勢、体をひねる動きなど、一つひとつの技に熟練のバランス感覚と集中力が込められており、見ているこちらも思わず息をのんでしまいました。
普段、私たちが使用している体育館と同じなのかと思うほど、体育館が別の場所に感じられた感覚でした。
高所恐怖症の担当にとっては、信じられない妙技の数々でした・・・。
(以下の画像は、まだ地上数メートルの練習台、それでもすごいですが・・・)






(以下の画像は、本物の梯子の上での梯子乗りです・・・地上、十数メートル・・・しかも梯子は揺れてます)








また、大きな纏を振り上げる「纏振り」では、力強い動作の中に伝統の重みが感じられ、作業だけでなく人々の心を支えてきた文化なのだと改めて実感しました。



■鳶の芸とは?
鳶の芸とは、かつて江戸時代の火消しが持っていた技術や精神を受け継いだ、職人たちの伝統的な所作や演目です。
「芸」といっても、単なる見せ物ではありません。
高所での作業を安全に、正確にこなすための技術の積み重ねであり、仲間との信頼や誇りの象徴でもあります。
今回は教員としてこの芸を間近で見る機会を得て、技のすごさだけでなく、それを支える精神や文化の深さにも触れることができました。
こうした“生きた技術と伝統”に出会う機会を、生徒の皆さんとも今後共有していきたいものです。
■ちなみにですが・・・
皆さんは、梯子をどのようにして支えているか、知っていましたか。
今回「12本の鳶口を用いて梯子を固定する方法」が用いられました。
伝統的な鳶の梯子乗り(梯子芸)における非常に格式ある、かつ高度に安全を確保した特殊な固定方法です。
これは主に出初式や公式行事で使用され、演技者が命綱なしで10メートル以上の高さまで上がることを支えるために行われます。
ポイントとしては、
・梯子の下部(基部)を中心に12方向から鳶口で支えることで、揺れや転倒を完全に防ぐ。
→12は干支の数と同じで意味がある、と主催者の方が説明してくださいました。
・それぞれの鳶口を持つ補助者(鳶職人)が人力でバランスを調整しながら演技中も支え続ける。
・一般には「十二支え」や「十二の手」とも呼ばれることがあります。
個人的には、これで本当に10数メートルある梯子が安定するのか、と思いますが、確かに安定してました。
日本の伝統ともいえる匠の技というのは、本当にすごいと思いました。




