所長からのごあいさつ
Mito City Educational Research Center
みなさん,こんにちは。今年度所長になりました瀧健一と申します。
どうぞよろしくお願いいたします。
新型コロナウイルス感染症の動向については,今なお,先行きの見えない不安な状況にあります。しかしながら,同感染症の法上の位置づけが,5月8日から5類に移行されるという報道がされ,日々の教育活動においてもコロナ前の日常が戻ってくるような雰囲気が生じております。急な対応等に御尽力いただいた各学校の先生方,そして学校を支えていただいている保護者や地域の皆様方に心より感謝申し上げます。
水戸市総合教育研究所は,本市学校教育の一層の充実と振興を図ることをねらいとし,平成6年の開設以来,今年で29年目を迎えます。本市の教育目標である「知性にとみ,心身ともに健全な風格をそなえた人間(水戸人)の形成につとめる」を目指し,教育施策大綱の基本理念「水戸を愛し,世界で活躍できる人材の育成」を具現化するため,「チャレンジプラン」,「グローバルプラン」,「キャリアプラン」,「ふれあいプラン」の4つのプランにより,「確かな学びと学習意欲を高める教育」や「世界で活躍できる資質を磨く教育」,「郷土を愛し,豊かな感性を磨く教育」,「いのちや人権を大切にする教育」を推進しております。
さて,令和5年度のスタートに当たりまして,水戸スタイルの教育を2つ紹介させていただきます。
まず,1点目は,「次世代エキスパート育成事業」についてです。
平成24年度にスタートした本事業は,国内外で活躍できる人材の育成を目指し,学校を越えた同世代の仲間が集い,主体的に取り組み,より高いレベルの学習に挑戦しようとする態度の育成を図ることを目的として実施しています。教育機関が集積する文教地区としてのよさを生かし,県立高等学校と市内小中学校の児童生徒がつながり,理数教育をはじめ,プログラミング教育,英語教育及び芸術教育等を学び,様々な人たちと交流できる場を設定しています。
今年度は,新たに水戸第三高等学校との音楽教育,水戸農業高等学校との農業技術や畜産・食品化学教育,水戸商業高等学校との商業や国際ビジネスに関する教育の3コースを増設し,より児童生徒の興味関心に合わせた事業展開をすることで,本事業の充実を図ってまいります。
2点目は,「芸術教育の充実」です。
世界に誇る水戸芸術館を活用して,豊かな感性を育む教育の充実を図っています。昨年度まで,新型コロナウイルス感染症拡大防止のため中止となる取組も多くありましたが,今年度は,「小学生のための演劇鑑賞会」,「中学生のための音楽鑑賞会」,「中学校合唱の祭典」など水戸芸術館と連携した芸術教育に関する教育の実施に向け,準備を進めているところです。
今年度もさまざまな施策の推進をとおして,各学校(所・園)との連携を一層深め,子供たちがこれからの社会を切り拓くための資質・能力を確実に育成することを目指し,未来を担う水戸の子供たちを育んでまいります。
令和5年4月
水戸市総合教育研究所長 瀧 健一