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★★ 水戸市立城東小学校のHPへようこそ!! ☆ 「正しく なかよく たくましく」の学校目標のもと,子どもたちは,毎日頑張っています。 ★★

ブログ

12月7日(水) 結果を吟味する

 6年生まごころタイム 現在の川岸通り 昭和48年航空写真 ものの重さを測る 測定結果 寒さに負けず縄跳び 

 昨日は大変強い風が吹き、校庭の樹木の葉がかなり落ちました。今朝も寒い中、吹き溜まった落ち葉を6年生が一生懸命掃除してくれました。また、寒さに負けず、休み時間には担任も一緒に学級のみんなで縄跳びの練習をする様子も見られました。みんな元気に頑張っています。

 6年生の「まごころタイム」(総合的な学習の時間)において、城東地区の歴史を調べているグループがあります。本日は校長室にある資料を調べに来ました。特に「川岸通り」について、昔の様子を知りたいとのことでした。校長室にある資料にも情報があったようですが、以前、地域の方を招いて「城東の歴史を聞く会」を実施しましたので、そのときの講師の方などから実際にお話を伺ったり、写真を見せていただいたりすることを助言しました。現在も「川岸通り」という“呼び名”は残っており、「川岸通り」というバス停もあります。かつては桜川と那珂川にはさまれた、さほど広くない道であったと推測されますが、現在は桜川であった水路部分は埋め立てられ、広い道路になっています。道路沿いは、住宅、病院、スーパーマーケット、コンビニエンスストアなどが建っています。上の写真の3枚目は、本校の郷土資料室に残されている昭和48年当時の本校の航空写真です。真ん中より少し上に左右に長く建てられているのが旧校舎です。その上に白くみえる道路が「川岸通り」であると思われます。校舎との間がかなり空いています。川を埋め立てた部分でしょうか。その道路の上に見える樹木が多く生えている部分が那珂川と道路にはさまれた部分になると思われます。この写真の中には、堤防が確認できません。大変興味深い研究ですので、ぜひ多くの情報を集めて欲しいものです。もし、このブログをご覧の方で、現在の道路ができる前の通りの様子をご存知の方、写真をお持ちの方などいらっしゃいましたら、ぜひ情報をお寄せください。

 3年生の理科の授業で、ものの重さをはかってくらべる学習を行いました。まず、見た目で重さの見当をつけ、どれくらいの重さか予想しました。扱ったものは、米、小麦粉、味噌、醤油、洗剤、砂糖、食用油です。各グループごとにそのうち1つの重さを予想し、次に実際に上皿はかりではかってみました。見た目と持った感じで2kgだと予想したお米が1kg、1kgだと予想した醤油が1.2kg・・・と結果が出ました。それぞれのものの袋や箱、容器には内容量が記してありますので、あらかじめ授業者がシールを貼って隠しておきました。そこで、子供たちに、シールをはがして“答え”を見るように指示しました。すると、あるグループでは、容器には1kgと書いてあるのに、測定結果が1kgになっていないことに気づきました。間違いなのでしょうか? 測る段階で、ぴったりになると思ったのに半端な数値になり、何度もやり直すグループもありました。また、その半端な部分をどのように表せばいいか悩んでいるグループもありました。あるグループから、中身は1kgでも外側(容器)の重さがあるのではという声が上がりました。あらためて、各グループの測定結果を見てみると、小麦粉を調べたグループは「1kg10g」、洗剤を調べたグループは「1kg120g」、砂糖を調べたグループは「1kg10g」となっています。半端な部分を子供たちなりに工夫して表現したようです。この授業では、大きさや持った感じからものの見当をつけ、重さの感覚を養うこと、はかりを使って重さを測る方法を知り、測り方や目盛りの読み方に習熟することというねらいがあります。しかし、子供たちはそれに加えて、大切なことを学びました。こうなるはず・・・と思った値と実測値が異なる場合に、それを誤差として処理してしまうのではなく、異なった理由・原因を考えたこと、実測値を自分たちで工夫して表したことです。ぴったり1kgになるはずと思い込んで実験を行うと、ぴったりにならない場合に、計器の誤差として切り捨ててしまうことがあります。かならず期待値、理論値にはならないことがあることを学びました。小数、分数をすでに学習していますが、実際、目の前で“kg計”が目盛りぴったりの位置を指さないとき、どのように表せばいいか。その表し方を学びました。さらに、授業では直接触れませんでしたが、重さはものの大きさだけではわからないことに気付いた児童もいたようです。大きいものだから重いだろうと思ったら、意外と重くなかった・・・ということから、これがやがて密度の考え方につながっていきます。授業者は、本時のメインとなるねらいに加えて、そのような気づき、「問い」が生まれるような仕掛けをしていたものと思われます。子供たちの気づきを大切にした授業でした。

平成28年12月7日

12月6日(火) 興味関心を広げる

 全校朝会 一生懸命掃除 中休みの縄跳び 本校の全校朝会では、いろいろ教員が順に話をしていることを、このブログでも何回かお伝えしてきました。本日の全校朝会でが、2学年主任の鹿島教諭が話をしました。鹿島教諭は、本校で給食を担当していることもあり、「食」に関する話をしました。テーマは「地産地消」。給食に、水戸市内の元石川で生産されたお米(寄贈してくださいました)が出されたり、水戸市内で生産された食材(納豆、パプリカ、ごぼう)が入った「水戸ちゃんカレー」が出されたりと、わたしたちはもっと“地元”の産物に目を向けることが必要です。鹿島教諭は、“地元”を茨城県に広げ、クイズ形式で茨城県産の野菜について子供たちに考えさせました。例えば「みずな」。茨城県の生産高が全国1位です。魅力度ランキング最下位の本県ですが、農業が盛んな誇るべき県です。他にも、レンコン、白菜、ピーマン、ちんげんさいが全国1位であることも紹介しました。お話を通して、「食」に関心を持ち健康に気を付けること、“地元”を見直すこと、さらに学びを広げていくことを示唆してくれました。

 今回のお話で、子供たちは様々な興味関心が広がったことと思います。単に、紹介された野菜だけでなく、ではお米はどうだろう、果物はどうだろう、魚はどうだろう、肉はどうだろう。茨城県産でないものは海外を含めてどこから来るのだろう(どこで生産されているのだろう)。生産量は増えているのか、減少しているのか・・・・。これらを考え、調べていくと、産業、流通、経済、気候、地形、地質、交通等、様々な要素が関係しています。ちなみに、茨城県の農業生産高は北海道に次いで全国2位です(3位は鹿児島県)。米は第4位、野菜全体は第2位、豚は第5位、鶏は第4位です。魚介類の漁獲高全体も全国第4位です(順位については年により前後しますのでご確認ください)。なぜ、茨城県でたくさん穫れるのか、茨城県のどのあたりで何を作っているのか・・・、どんどん興味が広がります。日頃の授業でも、子供たちが知りたくてたまらなくなるような、考えたくなるような、調べたくなるような「課題」を設定するよう心がけています。今晩の食卓の鍋料理を囲みながら、「これは全国1位なんだよ」という会話が交わされる家庭があるかも知れません。

 今週の目標の一つが「清掃をしっかりやろう」です。年末を迎え、日頃使っている校舎に感謝しながら、大切につかう心を育むことをねらいとしています。水が冷たくなってきましたが、子供たちは雑巾がけにも一生懸命取り組んでいます。

 現在、全ての児童を対象に各学級において二者面談を行っています。学期末の何かと忙しくなる時期ですが、担任と児童がじっくりと話し合う時間を大切にしています。子供たちのいろいろな面に気付き、理解が深まり、貴重な時間となっています。

平成28年12月6日

12月5日(月) 概念の形成過程を考える

 1年生音楽授業 生活科発表会 児童作品 職員研修会 

 1年生が、2学級合同で生活科の発表会を行いました。「あきとなかよし」という単元における「あきのすてきさをつたえよう」という発表会です。子供たちは、公園に「たんけん」に行って見つけてきた「あき」をまとめた“マップ”や、ドングリで作ったおもちゃや楽器(こま、けん玉、マラカスなど)、いろいろな形や大きさの落ち葉を画用紙に貼り合わせて描いた作品などを披露し合いました。これまでの学びの確かな積み重ねが表れた発表会でした。このような活動を通して、子供たちの中に「あき」とはこういう季節であるという概念ができあがったものと思います。これまで持っていた概念が強化された部分、変容した部分、新たに付け加えられた部分等があるでしょう。

 1年生の音楽の授業で、三浦真理作詞・作曲の「はる なつ あき ふゆ」という楽曲を題材に、「歌う前に、かしをよんで、ようすをおもいうかべる」活動を行いました。歌詞の1~4番のそれぞれに、春夏秋冬をイメージさせるものが含まれているようです。春は「たんぽぽ、ちょうちょ」、夏は「くじら、たいよう」、秋は「こりす、どんぐり」、冬は「ほし、きたかぜ」です。子供たちの話し合いの中で、2番の夏の歌詞を検討したとき、くじらが夏と結びつかないようでした。くじらが夏に現れたところを見たことがないからでしょう。太陽も、夏だけに見られるものではありません。実際の歌詞は、「たいよう きらきら」なので、作詞者は「きらきら」によって夏を表現したかったのかも知れません。しかし、きらきらするのも夏とは限りません(ギラギラなら夏を感じますが)。ちなみにくじらは冬の季語です。ここでは歌詞がおかしいということを批判したいのではなく、作詞者である三浦さんが持つ夏の概念にくじらが含まれる理由が、何かあるはずなのです。三浦さんが夏に日に家族とホエールウォッチングに出かけてくじらを見たとき、海面や水しぶきがキラキラ光っていたのかも知れません。もしかしたら、水族館でシャチやイルカを見たときのイメージなのかも知れません(ちなみにイルカも冬の季語です)。くじらの中には暖流に生息するものがいるので、暖流の暖かいイメージを夏と結びつけたのかも知れません(極地方の冷たい海域に生息するくじらもいます)。作詞者が持っている概念と事実のズレを明確にし、概念の形成過程を解き明かさないと、この楽曲を歌うことにより、子供たちに誤った概念を植え付けてしまう可能性があります。

 子供たちが、ある概念を形成するには様々な過程(日常生活体験であったり話を聞いたり本を読んだり)があり、そのような概念を持つに至る理由があるはずです。ある概念(素朴概念)をもった児童が授業に臨むとき、その概念を大切にしつつ、科学的な概念に変えていく必要があります。先日、この欄で5年生理科の授業を紹介したときに触れたことです。沖野・松本(2011)は、素朴概念から科学的概念に転換させるために「メタ認知支援」(素朴概念の明確化→素朴概念の獲得過程の明確化→素朴概念と科学概念の接続・照合)が有効であるとしています(日本理科教育学会「理科教育学研究Vol.57,No.2 2016.11」沖野・山岡・松本pp.103-104.)。授業において、このような支援を行うことにより、「深い理解」「確かな知識」につなげていきたいと思います。

 放課後、職員研修会を実施しました。本日の研修テーマは「いじめ」です。いじめを撲滅するために教職員が考えるべきこと、なすべきことをあらためて確認しました。みんなが安心して学べる「温かい学校」づくりは、まだ途上です。その実現のために努力を続けていきます。 

平成28年12月5日

12月2日(金) 学びをつなぐ

 3年生社会科 飼育委員会の考え サケの水槽 

 昨日、いただいてきたサケの卵を各学級に分けました。各学級では、水槽を準備し、サケの卵を入れました。水槽については、サケは孵化するまで光に弱いので中を暗くするために黒い画用紙で覆い、水を循環するために濾過器を付け、水温が15度以上に上がらないように直射日光の当たらない廊下に置きました。水槽の傍にサケの飼育方法の本と、死んでしまった卵を取り除くための割りばしを使った道具等のセット、観察記録用紙があります。今後、各学級で毎日観察を続けていきます。

 飼育委員会では、サケを“迎える”に当たり、今後、サケの学習をどのように展開していくか話し合っています。学校として、総合的な学習や生活科、理科、社会科、家庭科、道徳等で総合的に学ぶことと、児童の思いや考えを取り入れて、特別活動として取り組むことを融合し、「サケ学習(サケ活動)」を展開していこうと考えています。

   3年生の社会科で、「納豆工場のひみつ」新聞(?)を作っていました。先日、近くの納豆工場の見学をして調べてきたことを中心に、納豆の関する“特ダネ”(わかったこと)を、みんなでまとめ上げていきます。まず、各自、自分が調べたことを小さな紙に書き出していきました。それを小グループ内で分類しました。「納豆工場で働く人」に関するもの、「納豆工場の機械や納豆の作り方」に関するもの、納豆菌など「納豆」に関するもの、「納豆の歴史」に関するもの・・・です。各グループでは、それぞれが書いたものを互いに読み合って分類し、授業者の指示で黒板に掲示してある模造紙に貼っていきました。学級の全てのグループが調べた内容が集約されたことになります。今後、それぞれの内容を吟味し、情報を合わせたり、取捨選択したりする活動が行われることになるでしょう。本時の課題は「納豆工場のひみつ」でしたが、子供たちからは「納豆の歴史」の関する内容が出されたことが貴重です。「工場の歴史」ではなく「納豆の歴史」だからです。つまり、子供たちは「納豆工場」を調べることをとおして、納豆に関すること多方面に興味・関心が広がっていたということです。これは素晴らしいことです。あることを「知っておしまい」ではなく、そのことを知ることから「問い」がどんどん生まれます。その「問い」を十分に取り上げながら今後の授業を展開することにより、ますます子供たちの興味関心が広がり、学ぶ意欲が高まるでしょう。本時に作り始めた「納豆工場のひみつ」の“続編”で「納豆のひみつ」が作られるかも知れません。

 3年生は、「カイコ学習」を行ったばかりです。カイコという昆虫を知ることから、カイコにまつわる自然(環境)、文化、産業、歴史、生命の大切さなど、幅広く学びました。教科は異なりますが、その手法・経験が、「納豆学習」にも生きているものと思われます。前述の「サケ学習」も同様です。学びをつなぐことを大切にしていきたいと思います。そして、子供たち自身が学びをつなぐ力を育んでいきたいと思います。

平成28年12月2日

12月1日(木) モノとの対話から学ぶ

 サケの卵 日産工場見学 3年生理科 朝の読書 

 朝、4年生の教室の様子を見ていたところ、8時10分には全員が着席して読書をしていました。本校の登校完了時刻は8時15分ですので、5分前には見事に全員が読書を始めたことになります。素晴らしい習慣です。実は、5分前から読書が始まっているわけではなく、早い児童は、登校して教室に入り荷物の整理を終えると、直ちに読書を始めています。後から登校した児童も次々と読書を始めます。ですから8時10分に読書を始めたのではなく、次々と読書が始まり、全員が揃ったのが8時10分ということです。朝から教室が静かに落ちついた雰囲気に包まれ、しっとりとした1日のスタートとなりました。こういう風土が醸成されれば、学びに集中、没頭できます。

 3年生の理科の授業で、手作り天秤を使って、ものの重さを比べる実験を行っていました。教科書はさすがによくできており、教科書どおりの実験器具を作成すれば“うまくいく”のですが、なかなか思いどおりにならないのが常です。そこが面白いところであり、そこに「問い」が生まれ、学びがあります。本時に使った天秤は、30cmの竹製のものさしの中央に目玉クリップを付けて糸でつりさげます。ものさしの両端から各2cmのところにゼムクリップを付け、そこに糸でプラスチックコップをつるします。このコップに重さを比べたいものを入れて、どちらが下がるかで重さ比べを行うわけですが、両端のコップにものを入れる前の状態で、天秤が水平になるように釣り合わせることが重要です。ものさしは竹製ですので、微妙に一様ではありません。真ん中に支点をとったとき、その両側の重さがぴったり同じとは限りません。また糸の重さも無視できません。貼って留めるテープの重さも関係します。教科書では、釣り合わないときは軽い方に紙を貼って調節するよう指示が書いてあります。しかし、紙ではなく他のものを使っても良いし、ゼムクリップの位置を少しずつずらせば調節できることに気づくでしょう。子供たちが天秤を作ることによって、天秤のしくみや釣り合わせ方等を自然に学べることになります。“ものづくり”の大切さです。だからこそ、教科書では身近にあるものを材料とした実験器具を提案しているのでしょう。既成のものやキットを使わず、材料も子供たちに考えさせて準備させることも効果的です。こういう過程により、モノと対話しながら学びが深まります。「こうなるはず」が「思ったとおりにならない」ときのズレが「問い」を生みます。体験的、活動的に学ぶことを、これからも大切にしていきたいと思います。

   サケの卵が今年も本校にやってきました。本日、那珂川第一協同組合から,、約3.5kgの卵をいただいてきました。那珂川における採卵のための漁は昨日で終わったそうです。採卵のための漁は、那珂川河口付近から栃木県にかけて何か所かで行っているそうですが、今年はサケの上がる数が例年より少なかったそうです。海面の温度が高かったことが原因かもしれないとのことでした。これから、この卵を本校全学級及び職員室、理科博物室の水槽で育てていきます。城東幼稚園、城東保育所にも“おすそ分け”して育てていただきます。稚魚がある程度大きくなったら、一緒に那珂川に放流に行く予定です。貴重な卵ですから、大事に育てていきたいと思います。

 5年生が、校外学習に行きました。まず、栃木県芳賀郡にある日産上三川工場の見学を行い、その後、宇都宮市の子ども総合科学館に行きました。水戸を出発するときは、生憎雨が降っていましたが、現地では午前中に雨があがり、屋外でお弁当を食べました。午後には、プラネタリウムも含めて館内の見学を行いました。大きな工場を見学し、様々な体験をして、学びの多い楽しい1日を過ごしました。

★ 5年生校外学習の様子はコチラ「 PDF フォトギャラリー(PDF 517.4KB)」をご覧ください。

 

平成28年12月1日

11月30日(水) 家庭との連携・相互理解を深める

 講演会 なかまと学ぶ 授業参観 2学期末の授業公開(授業参観)、学年・学級懇談会を実施しました。平日にもかかわらず多くの保護者、家族の皆様に学校にお越しいただきました。児童のありのままの学びの様子、教職員の取り組みの実態をご覧いただけたことと思います。学校教育の成果は、児童の姿に現れます。本校でも、できるだけ多く、保護者へ公開する機会を設定しています。基本的に、学校から呼びかけていないときでも、いつでも学校はオープンです。いつ来て、いつ参観していただいてもOKです。保護者と学校は、子供たちの成長という共通の目的をもった「同志」です。常に情報交換しながら連携、協力して、教育を行っていく必要があります。保護者の皆様に学校における様々な取り組みや指導内容について、十分ご理解いただけるように、今後も情報提供に努めていきたいと思います。

 授業公開の前の時間帯に、学校保健安全委員会を兼ねて、本校歯科医の小野智則先生をお迎えし、講演会を開催しました。テーマは「本校児童の口腔衛生の実態及び課題」です。残念なことに、本校児童のう蝕率(虫歯がある児童の割合)は全国平均、県平均と比べて高くなっています。また、未処置率も高いことが大きな問題です。保護者が、子供たちの口腔衛生について意識を高めることが重要と考え、今回の講演会開催に至りました。講演の中で、「虫歯は自然治癒が望めない進行性の疾患であること、虫歯が多いと、食事が思うようにできない、栄養がとれない、発育に支障が出る。子供だからいいのではなく、子供だからこそ大切なことである」というお話がありました。また、「乳歯は抜けるから治療しなくてもよいか?」ということについて、乳歯のう蝕(虫歯)を放置すると、永久歯に悪影響が出る。虫歯の原因菌が(歯の)根の先端に入り込む。永久歯の歯胚(発育中の歯)に影響を及ぼし、発育不全を起こす」というお話もありました。小学生の虫歯を放っておくと、大人になってからも困るのです。当たり前のことですが、まずは、虫歯にならないための歯磨きをしっかりやること(保護者が声をかける)、虫歯になったらできるだけ早く治療することの重要性を、あらためて教えていただきました。歯磨きの仕方についても詳しくご指導いただきました。さらに、乳歯が抜けるのが遅くて心配していらっしゃる方に対して、ご助言がありました。具体的な内容は割愛しますが、大変有意義な講演でした。小野先生、参加してくださった保護者の皆さま、ありがとうございました。

平成28年11月30日

11月29日(火) 心をひとつに

 音楽朝会 芸術祭 井坂さんの作品 山戸さんの作品 橘川さんの作品 下大野小学校の全校英会話活動 

 音楽朝会を行いました。今回の発表は6年生でした。まず、6年生だけで“今月の歌”である「もみじ」をピアノ伴奏を付けて歌ってから、次に、他の学年の児童も一緒に「もみじ」を歌いました。児童の生伴奏で歌うことの良さを、あらためて感じました。本校では各学級にオルガンが置いてありますが、朝の会において歌うときには、どうしても“CDラジカセ”に頼ってしまって生伴奏で歌うことがほとんど行われていません。どんなに稚拙でもいいので児童による伴奏を付けるか、無伴奏で歌うこと今後、進めていきたいと考えています。最後に、6年生が「ラバーズ・コンチェルト」をリコーダーで演奏しました。ピアノ伴奏を付け、ドラムスを入れ、リコーダーもソプラノリコーダーだけでなく、アルトリコーダー、テナーリコーダー、バスリコーダーを加えた演奏でした。さすが6年生と思わせる素晴らしい演奏で、もっともっと聞きたい感じでした。いい演奏をするには、心をひとつにする必要があります。一人一人がバラバラに、ただ自分のパートを吹いているだけでは、例えテンポが合っていても無機的な、味気ない演奏になるでしょう。お互いの呼吸を感じ合い、互いの音を聴き合い、自分のパートの役割を考えながら互いのパートの音を生かし合うからこそいい演奏になるのです。先ほど、児童による伴奏付で朝の歌を歌って欲しいと述べたのは、同じ理由からです。CDに合わせて歌うのではなく、自分たちで呼吸を合わせてテンポを作り、音の微妙な長短を作ることで曲想も生かされます。6年生は、本日の演奏によって、互いの思いを感じ合い、互いを尊重し、心を合わせることの大切さを再確認することができたことでしょう。

 茨城県民文化センターで、11月25日から本日まで、茨城県小中学校芸術祭・小中学校美術展が開催されていました。本校から、絵画・デザインの部に1年生の橘川葵さんの作品が、書写の部に1年生の井坂瑠唯さん、6年生の山戸もえこさんの作品が出展されました。県内全ての市町村から選ばれた作品とともに展示されていました。素晴らしいことです。

 水戸市では小中一貫教育を推進しており、本日、常澄中学校区の各小中学校で授業公開が行われました。下大野小学校では、全校英会話の“授業”が行われていました。下大野小学校は、全校児童が90名に満たない学校ですが、上級生と下級生が自然にふれあい、とても表情が柔らかく、温かい雰囲気で活動が行われていました。活動の最後に「振り返り」の場面では、積極的に挙手をして自ら発言する児童が多く、学校全体に安心感がある様子が伝わってきました。このような温かい集団の中で、英語によるコミュニケーションを楽しんでいれば、中学校進学後もスムーズに英語の学習に入っていけるものと思います。本校が所属する三中学校区でも、水戸三中、浜田小学校、上大野小学校とともに、小中一貫教育の充実を目指して様々な取り組みを進めています。本日も本校において、学力向上策を考える「知のチーム」が自主的に研修会を行いました。豊かな心の育成を目指す「徳のチーム」、体力向上・健康増進を目指す「体のチーム」、英語によるコミュニケーション能力の向上を目指す「英会話研究のチーム」も、それぞれ活発に活動を行っています。

★ 音楽朝会の様子は、コチラ「 PDF フォトギャラリー(PDF 337.9KB)」をご覧ください。

平成28年11月29日

11月28日(月) 自分たちの活動を創る

 4年生理科 5年生理科 昼休みの遊び 

 2年1組では、毎週月曜日の昼休みに、学級全員で遊ぶことにしています。1学期は主に担任が遊ぶ内容を決めていましたが、2学期は少しずつ子供たちに遊びの内容を考えさせるようにしてきました。その結果、子供たちに、自分たちの活動を自分たちで創り上げるという意識が芽生えつつあるようです。本日は、縄跳びをしていました。担任も加わって、1本の長縄を使ってみんなで順番に跳びました。みんなの心が1本の縄でつながっているようでした。このような活動の積み重ねにより、学級のなかまとの相互理解が深まり、ともにいい学級をつくろうという意識が高まり、さらに自分たちの活動を自分たちで創り上げる意欲が高まっていきます。低学年のうちから、このような取り組みを積み上げていくことは重要です。

 授業の様子を紹介します。前に5年生で電磁石の性質について課題発見をする授業を行ったことをお伝えしました。その後の授業として、本日は、電磁石の力を強くするための方法を調べる実験(コイルの巻き数を変える、電池の数を変えるなど)、単三乾電池と単一乾電池とでは同じ回路で流れる電流の大きさが異なるのか調べる実験などを行っていました。前時では、素朴概念とのズレから様々な「問い」が生まれたので、どんな小さな疑問でも、自ら確かめる場を設定したことは大変良かったと思います。実験では、簡易検流計ではなく、あえて電流計を使いました。やがて中学校で必ず使うものなので、使い方を覚えておくこともプラスになります。子供たちは、回路を工夫しながら熱心に実験に取り組んでいました。

 4年生の理科では、空気の体積が温度によって変化することを調べる実験を行っていました。大きさの異なる2本の試験管、フラスコ、ビーカー、ペットボトルを用いて、その口に石鹸まくを張り、それぞれを湯につけたときの石鹸まくの様子を観察しました。容器の大きさ、形によって、石鹸まくのふくらみ方が異なることに気づきました。単に試験管だけで使って空気の膨張を確かめるだけでなく、様々な容器を使うことにより、様々な「問い」が生まれていました。気づいたことや考えたことをブレーンストーミング的にできるだけ多く付箋に書き出し、台紙に貼り、小グループ内で検討していました。形状や温め方によるふくらみの違いの気づきが、何か面白いことにつながっていきそうな気がします。子供たちなりの様々な仮説も出されていたので、上記の5年生と同様に、今後、自分たちの「問い」について調べる場を設定することで、より理解が深まり、学びの意欲が高まるでしょう。

平成28年11月28日

11月25日(金) 児童の姿から学ぶ

 見通しをもって真剣に取り組む 自分の考えを書き出す ペアで検討する 小グループで検討する 授業における振り返り 授業後の研究協議会 

 水戸市総合教育研究所から吉野直美指導主事をお招きして、授業研究会を実施しました。1年2組において平野教諭が国語の研究授業を行い、全教員で参観しました。

 本時は、教科書にある「じどう車くらべ」という文章を教材として「じどう車クイズ大会をしよう」という単元設定の中の授業でした。課題は「しごとにぴったりあうつくりをみつけよう」でした。車の図鑑の中から各自興味をもったくるまを探し、しごとにぴったり合うつくりを短冊に書き出す活動を行いました。例えば、ブルドーザーについては「じめんをけずっておしたりはこんだりする」、ごみ収集車については「うしろにカメラがついている」と書き出した児童がいました。各自が短冊に書いたところで、隣の席の児童同士で、互いに書いた内容を吟味・検討しました。先ほどのブルドーザーについては、「じめんをけずっておしたりはこんだりする」というのは「はたらき」であって「つくり」ではない、ごみ収集車の「カメラがついている」というのは、あれば便利だけどごみを集めるために必ず必要な「つくり」ではない・・・と検討していきました。「うしろにカメラがついているくるまは何でしょう」というクイズでは、「ごみ収集車」という“こたえ”にたどり着きません。次に4人組をつくり小グループで検討を進めました。クイズ大会で一緒にクイズを出すメンバーです。話し合いは活発に行われました。この「つくり」をもっていれば、あの「くるま」のことだってわかるよね・・・という観点で、「つくり」が絞り込まれていきました。その活動がスムーズに進むように、授業者から事前に「バッドモデル」が示されていました。「バス」という「くるま」の「つくり」として「マイク」は必要でしょうか。子供たちは遠足に行くとき、マイクが設置された観光バスに乗った経験があります。確かにマイクがあると便利です。でも「マイクが付いているくるまは何でしょう」というクイズが成立するかというと、バス以外にもマイクが設置された「くるま」があれば「バス」は“こたえ”になりません。このような手立ても有効に作用し、子供たちは意欲的に学んでいました。

 授業後には、研究協議会を行いました。本校が目指す授業は「協同的・探究的な授業」であり、本時は特に「児童が主体的に学び、協同の学びが実現すること」を研究テーマにしました。ワールドカフェ方式で、研究テーマにそって子供たちの姿から授業の成果の検証を行いました。「主体的」というのは非常に漠然とした概念ですが、授業においては「課題が児童にとって自分のものになっている」ことが条件であると考えています。自分に関係のない他人事の課題ではなく、ぜひとも解決したい自分事の課題になっているということです。ぜひとも解決した課題であるならば、解決方法を考え、見通しを立て、情報を集め、仲間と協同し、あらゆる知恵や考えを総動員して解決に向かおうとするはずです。発達段階によって差はあるでしょうが、1年生であっても十分可能なことと思います。実際に本時では、一生懸命自分で考えた部分を書き出し、互いに吟味・検討し合う姿が見られました。さらに、協同的な学びが実現するために、受容的で温かい「学び合う集団」であることが望まれます。平野教諭の学級は、教師と児童、児童同士に信頼関係が構築され、安心して本音を言える、受け止めてもらえるという「聴き合う関係」が醸成されています。

 吉野指導主事には、指導案立案の段階から熱心にご指導をいただき、本日も多様な視点から多くのご助言をいただきました。これからも教職員一同、「同僚性・協働」を大切にし、「情熱・愛情」を持って「専門性」を高めていきたいと思います。

平成28年11月25日

11月24日(木) 「問い」を「見える」化・意識化する

 落ち葉で作品創り 那珂川の川面の霧 ストーブの向こうには紅葉が 本校シンボルツリーのポプラにも雪が 

 11月としては珍しく水戸も雪が降りました。幸いまだ積もってはいません。気温が低いので、急遽、しまっておいたストーブを朝のうちに取り出しました。校舎の4階から那珂川に目を向けると、川面に霧が立ちこめていました。おそらく川の水温が大気の温度より高いために、水面から蒸発した水分(水蒸気)が大気で冷やされて水滴になり、霧になったものと思われます。幻想的な風景を見ることができました。

 1年生の図工の授業では、校庭で集めた落ち葉を画用紙に貼り、水彩絵具で背景を塗って想像の世界を描いていました。細い葉で小さな芽吹きを表す児童、様々な形の葉を組み合わせて顔を作った児童、大きさの違う葉を組み合わせて魚を表した児童など、それぞれ葉の特徴を生かして様々なものを作っていました。中には「あーきのゆうひにー・・・」と「紅葉(もみじ)」の鼻歌を歌いながら制作している児童もいました。子供たちの頭の中で、木々の様子、枝についた葉、紅葉した葉、落ち葉となった葉、それを拾い集める様子、そして、目の前にある様々な色や形の“落ち葉”が、一連のものとしてつながり、その子独自の世界として広がっていることでしょう。なぜ(それを使って)、何を表そうとしたのか、これまでの活動のつながりの中で意識化させ、意識したものを「見える化」して共有し、互いに交流し合う活動が今後行われるものと思います。交流によって、さらに想像の世界が広がることでしょう。

 この「意識化」という“作業”は、「問い」を見つける(持つ)力を育てるために重要であると考えます。落ち葉で作品を創っているとき、どの葉を使うか選択が行われています。そこに選択の規準もしくは理由があるはずです。モノとの「かかわり(対話)」が行われているのです。「意識化」によって、単なる“景色”として漠然と「見えている」状態から、そのモノの特徴を「よく見る(観察する)」ことに変わります。すると、「問い」が生まれます。前に述べた那珂川の霧も同じです。景色として幻想的だなあと感じて終わってしまうのと、、「なぜ」と「意識化」するのとでは、学びに大きな深さに差が生じます。

 「ミライの授業」(講談社(2016)瀧本哲史)という本に、フランシス・ベーコンが紹介されています。ベーコン(1561~1626)は、イギリスの哲学者、法律家、政治家、科学者です。「知は力なり」という有名な言葉を遺していますが、「思い込み」から抜け出さないと本当の「知」にはたどりつかないと考えました。そして、4つの「思い込み(イドラ)」を示しました。「種族のイドラ」:(人間のからだや脳のしくみなどから生じる思い込み)、「洞窟のイドラ」:(自分の考えは全て正しいと勘違いしてしまう思い込み)、「市場のイドラ」:(まわりの評判やうわさ話を鵜呑みにすることによる思い込み)、「劇場のイドラ」:(偉い人や有名な人の言うことを信じてしまうことによる思い込み)、以上の4つです。これらの「思い込み」の鎖を断ち切るためには「観察と実験が必要」と主張しました。(この本は、「14歳のきみたちへ」と中学生が読むことを想定した本ですが、小学生でも高学年の皆さんなら十分に理解できます。大人が読んでも面白い本です。このブログを本校児童の皆さんも読んでくれているかも知れないので紹介しました。)

 「思ったこと」を「意識化」することで客観的に判断できるようになります。全てのことを鵜呑みにせず「疑う」「確認する」ことが大切です。これは、「クリティカル・シンキング」と呼ばれるものと同様です。さらに「見える化」することにより、それを交流し合い、吟味・検討を行うこと、またベーコンが主張するように実験や観察を行えば、より確かな「知」になっていきます。これは、新しい学習指導要領が目指す「主体的な学び、対話的な学び、深い学び」に通ずることです。本校でも、生きるための「力」となるような「知」を育む学びを展開していきたいと考えています。

平成28年11月24日

城東小学校

更新日2016/12/07 16:45